wrist -消えない傷跡-


-櫻川中学校-



「美沙ちゃん!おはよ〜っ」


美紗が3年2組の教室に入ると親友の二人が話してきた。



「奈都とさやかちゃん、おはようっ★」





3人で楽しく話していても美紗は、冬服のブレザーで隠れている手首が見えていないか気にしてしまう。


(絶対に見られたくない...。)


と、いう気持ちと傷を見て寂しい私に気付いて欲しいという気持ちが交差する。




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