虹の側に
「はぁ………最悪。」


今更ながらにお馬鹿な行動を反省。

額に居場所を見付け、でんと落ち着いたジェルからは、じんわりと冷たさが伝わってくる。

これが、彼女の温度と比例しているようで、少し恐い……。

携帯で時間を確認しながら、あと少しの間に、如何に温度を上げるかを考えることにした。

時刻 7:30

散歩に出てからまだ一時間。

たったの一時間にいろいろありすぎた。

眠ったと思ったのも、ほんの10分足らず。

さて、如何したものか……。

瞳を閉じると、そのまま眠りに落ちる準備は万端。

夕べの寝不足も重なって、思考回路がどんどん緩くなり、結局、何も解決策は見付からぬまま、暗闇に吸い込まれた。



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