虹の側に
体の熱さが少しも退いていないのを自分でも自覚しながらシャワーを終えた。
それでも、頭は少しすっきりした。
目は覚めた。
腰にタオルを巻いたまま、濡れた髪をガシガシと拭く。
鏡に写る情無い顔。
慣れたはずのアイドルスマイルも、なんだかひきつって……。
結局は溜め息をつきながら、コーヒーでも飲んで着替えてしまおう、なんて適当に頭の中で段取りながらリビングへ続くドアを開けた。
「え……………?まだ居たの?」
いつものお気に入りのソファに体をすっぽりと埋めた美羽。
彼女が振り向いたその瞬間、俺が発した台詞。
「まだ居たの?」
しまった……と思った時にはもう、浮かんでいたはずの優しい微笑みは消えていた。
それでも、頭は少しすっきりした。
目は覚めた。
腰にタオルを巻いたまま、濡れた髪をガシガシと拭く。
鏡に写る情無い顔。
慣れたはずのアイドルスマイルも、なんだかひきつって……。
結局は溜め息をつきながら、コーヒーでも飲んで着替えてしまおう、なんて適当に頭の中で段取りながらリビングへ続くドアを開けた。
「え……………?まだ居たの?」
いつものお気に入りのソファに体をすっぽりと埋めた美羽。
彼女が振り向いたその瞬間、俺が発した台詞。
「まだ居たの?」
しまった……と思った時にはもう、浮かんでいたはずの優しい微笑みは消えていた。