虹の側に
「おはよ、美羽。」


「おはよう、瞭くん。」


ほら、最高に幸せな笑顔がそこに。


「夕べ、遅かった?」


「ん……まあ、いつもの感じ。どした?」


真っ直ぐに見上げる瞳が可愛いくて、自然に温もりを確かめたくなる。


「…………みわちゃん……?出来れば、目、瞑ってくれません?」


なぜか開けたまま、じっと俺の目を見つめている。

見つめられて幸せなんだけど、こういうときは、やっぱり、ねぇ。


「ねぇ。瞭くん。」


「ん?」


まだですか?


「赤いよ?」


「ん?」


「寝てないの?」


「まあまあ寝た。だから」


「泣いてる?」


ある意味、泣いてる。


「辛い?」


もちろん、辛いです。




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