空中ブランコ
「その女から出てるそれは何ですか?」
“誰ダ!!!!!!”
室内に平然といるシルディに驚く
“ドウやっテ!!!!!”
「あぁ〜あぁ……無惨な姿ですね」
メリ―から流れ浮く光りの生気は、シルディが上から押さえると止まった
“お前ノ様な奴ガ、一体何ヲしにコンな所二…?”
「ふっ。気分を損ねた様だな。」
見えない相手に、シルディはまったく動じない
「この娘は私が貰って行きます。」
“さセルか。”
あくまでも反論する番人
パキッ゛
空気中に亀裂が走った
「あなたの意見を訊いた覚えはない。」
“こイツは聖職者ダゾ!!!!!”
「お前になんの関係がある。聖者の番犬にまで墜ちた悪魔。…消されたくなければそこを退くんだな」
“ウルさイウルさイッ!!!!
お前達が私ヲ見放しタ!!捨てタノだろウ!!!!”
亀裂が潤いながら直っていく
「ほぉ。非道で名高い悪魔様が今更なにを言うかと思えば。・・・・・・・・興醒めだ…」
“・・・・・・・・帰レ”
「ええ。面倒なんで、そうさせて頂きます。
…準備も整いましたし」
“準備だト…?”
─── さぁメリ―嬢。
私の手を掴め─────