大切な場所
「親父は……?」

「わしは…反対だが心も高校生卒業だ…親がもうあれこれ言う歳じゃない…彼女さんを守る気あるんだったら…すきにしろ…」

お父さんは最後に凄く笑顔だったけど切なそうだった。

「お姉ちゃんも反対しない…可愛い子だし!赤ちゃん出来たら愛ちゃん心私の順番だよ!」

「何を言っている…3番は父さんだ……」

お姉さんとお父さんは言い合いになっている。

「じゃあ!俺ら次は愛ん家行ってくる!!」

「頑張って来なさい!くれぐれも恥をかかないように!!」

「おぅ!!!」

心と私は外に出た。

『いい家族だね…』

「アホ一家…かな!」

心は恥ずかしながら笑っていた。

自転車を必死にこぐ心の姿。

もし…お父さんとお母さんがダメって言ったら私達…別れちゃうのかな??

『ねぇ…お父さんとお母さんがダメって言っても…ずっと一緒にいてくれる…?』

「ダメ!!って言わせない!!何度だって家にお邪魔して頼む!!だから安心しろ!」
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