大切な場所
結局健太はいなかった。
今頃は…心ともう少しで年を迎えるとこだったのに…。

もう空は真っ暗。

ケータイを開くともう11時だった。

私は…最悪な年を迎えるね…。

ねぇ…心…私達…騙されてたのかな??

神様に……。

うぅん。違うんだ。

私が心を手放したんだ。
毎回…私のせいなんだ。
『フェェェェン!!』

大声で泣く私。

外には人はいなかった。
今頃みんなはカップルとか家族とかで楽しんでるのかな?

心…ゴメンなさい…。

私は心の家まで走った。


家まで着いて心に電話をかける。

「何かよう??」

無愛想な声。

ゴメンね。

『今ね…家の前にいるの……』

「だから??」

心…相当怒ってる…。

って…当たり前だよね…。
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