Always love you
近所
家に着いて入ろうとすると

「浅田…?」

さっき聞いたばかりの声が
聞こえた。

『?…あ、橋本。』

「お前の家だったんだ、ここ。…でけぇよなあ(笑)」

『…まあ……』

「俺、家こっちなんだよ」

そういうと橋本は私の家の
左の家に鍵を入れた。

「あ、入ってく?」
『いい……』

「じゃあ俺が浅田の家入る★」
『……勝手にすれば?』


私は先に入って制服から私服に
着替えた。

いつの間にか橋本は入ってきた
みたいで
リビングにいた。

「あ……さっきから浅田の親
探してんだけどいなくてさ……」

思えば、
さっきキョロキョロしてたかも。

『親?…いないよ』
「あ、出掛けてんのか(笑)」
『違うよ?いないんだよ』
「だから出掛けて…」
『私を捨てて出ていったんだよ』

橋本の話に割り込んで私が言うと
橋本はビックリしていた。

「捨てた…?」

『うん。それから人間不信なの。』

淡々と言う私に
橋本は言ったんだ。

「…辛くねえの?」

私には禁句だった。
前から言われ続けた。

[辛くないの?寂しくないの?]

聞くたびに辛かった。
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