♀スクール・デイズ♂
2年2組のクラスの後ろの方から、ドアをがらっと開けて入った。


まだ、教室内はザワザワとしていた。


よかった。まだ先生は来ていないみたい。


私の席は……と、番号順で、一番後ろのはず。


――あった、ひとつ、空いている席があった。


だけど……。


ぱっと見たところ、窓際の方にぽつんとその机はあった。


私の出席番号は37番。

教室内は、6人ずつでひとつの列が、6列。


窓の方からの3列が男子。


真ん中から半分が女子。

ざっと見たところ、教室の席は全て埋まっていた。

ぽつんとある席は、窓際の男子2列の間の後ろに位置していた。


私は女子の最後尾の子に声をかけ、その子は番号36番だと言った。


男子の最後尾の子も、自分が男では一番最後の番号だと言った。


やっぱり、あの孤立した席が、私のところか――。

そうだよなぁ。女子側の入り口付近とか、真ん中とかだと、邪魔になるからな。


とりあえず私は、その席へと座った。



< 2 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop