♀スクール・デイズ♂
「うめえな、とんこつラーメン」
「うまいだろ。この前喰って、よかったからさ」
私の前に、2人は座り、そんな言葉を交わしている。
ここは学食。
私と、芳くんとカズくんで一緒にいる。
私は、お母さんお手製のお弁当を広げているわけだけれど。
ゆうべ、芳くんが私のところに泊まったなんて、カズくんは知らないんだろうな。
うん。
あのあと、2人して、眠りについてしまって。
朝方、目を覚ましたら、もう芳くんはいなくて。
自然と目が覚めて、勝手に帰ってしまったようだった。
ゆうべは外でなくて、私の部屋にいたから、芳くんは風邪も悪化することなく
――良かったけれど。
しれっとしてるんだから。
高校生の男女が、毎晩逢瀬を……しかも、ひとつの部屋で、一晩を明かしているだなんて。
学校にバレたら、おおごとだよね。
停学――あるいは、最悪、退学――。
ゾッ……。
私は鳥肌が立ってしまった。
学校とか、親とかにバレる前に、芳くんとの関係、なんとかしないとな。
それに――。
カズくんとの関係も、解らないままなんだよな。
あの、キス、は。
何だったのだろう――。
動揺、していないと言ったら、嘘になる。
私は、カズくんとの、その、キスを芳くんに話したけれど。
芳くんとの逢瀬を、カズくんには言えないでいる。
何でだろう――なんとなく、だけれども。
「ララちゃんも、食べるといいよ」
にんにん、にこにこの笑顔で芳くんがラーメンを私によこした。
「……ああ、ありがとう」
私は芳くんの割り箸で、とんこつラーメンをすすった。
「あ、おいしい」
「あ、おいしい」
「おいしい」
私がスープを飲んで言葉を発すると同時に、芳くん、カズくんも同じセリフを吐いた。
――?
「うまいだろ。この前喰って、よかったからさ」
私の前に、2人は座り、そんな言葉を交わしている。
ここは学食。
私と、芳くんとカズくんで一緒にいる。
私は、お母さんお手製のお弁当を広げているわけだけれど。
ゆうべ、芳くんが私のところに泊まったなんて、カズくんは知らないんだろうな。
うん。
あのあと、2人して、眠りについてしまって。
朝方、目を覚ましたら、もう芳くんはいなくて。
自然と目が覚めて、勝手に帰ってしまったようだった。
ゆうべは外でなくて、私の部屋にいたから、芳くんは風邪も悪化することなく
――良かったけれど。
しれっとしてるんだから。
高校生の男女が、毎晩逢瀬を……しかも、ひとつの部屋で、一晩を明かしているだなんて。
学校にバレたら、おおごとだよね。
停学――あるいは、最悪、退学――。
ゾッ……。
私は鳥肌が立ってしまった。
学校とか、親とかにバレる前に、芳くんとの関係、なんとかしないとな。
それに――。
カズくんとの関係も、解らないままなんだよな。
あの、キス、は。
何だったのだろう――。
動揺、していないと言ったら、嘘になる。
私は、カズくんとの、その、キスを芳くんに話したけれど。
芳くんとの逢瀬を、カズくんには言えないでいる。
何でだろう――なんとなく、だけれども。
「ララちゃんも、食べるといいよ」
にんにん、にこにこの笑顔で芳くんがラーメンを私によこした。
「……ああ、ありがとう」
私は芳くんの割り箸で、とんこつラーメンをすすった。
「あ、おいしい」
「あ、おいしい」
「おいしい」
私がスープを飲んで言葉を発すると同時に、芳くん、カズくんも同じセリフを吐いた。
――?