キラキラサイダー
(ぜ、絶対転ぶ!)

顔面強打とかしちゃうかも!なんて、急な事に受け身取れそうにないあたしはギュッと目をキツく瞑って覚悟するけど。

「……、っぶね」

傍で男の子の声がしたと思ったら。

ガシッ。

何だか腕を掴まれた感触がして、その場に止まる。

どうやらお陰で転ぶのを回避したらしいあたしが恐る恐る目を開ければ、そこにはあたしの腕をしっかり掴む手。

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