キケンな瞳に恋してる
「めっちゃカッコイイな」
「智喜さん並じゃん」
「ヤバイよな。ヤバイオーラ感じるわ」
みんな色々なことを言う。
虎はただ無表情でそこらに座る。
「虎って言うんだ~。カッコイイね。俺は智喜って言うんだ」
「・・・」
黙ったままだ。
智喜が笑顔で話しかけていても無表情。
まるで昔の俺みたいに。
「ヤダ~。無視?まあ、いいけどね。名前だけ覚えといてよ」
「・・・」
やっぱり虎は黙ったままだ。
まるで、人を見透かすような目をしている。