キケンな瞳に恋してる

二人は俺らなんかいないのかのように楽しそうに喋っている。
あんな笑顔、虎のあんな笑顔見たことがない。



「もしかして虎は優衣ちゃんのこと」


「･･･」


なにも言えない。
だって、虎が優衣を見る目が俺と同じだったから。



「虎。いいか？」



智喜がいきなり真剣な顔をしながら言う。
虎は智喜に言われて優衣との会話をやめて俺らのほうを向く。



「優衣ちゃんは爽のだからね？」



智喜が真剣な顔をして言うのはかなりの迫力がある。



「なんで私が爽のなの？」



不思議そうに智喜を見る優衣。
それを見て虎は嘲笑うようにして俺らを見た。