キケンな瞳に恋してる
「お前らなにやってんだよ?」
「えっ・・・」
ここは人通りの少ない路地。
だから偶然の確率で爽に会うわけがないんだ。
会う確率なんでほんの1%。
なのに目の前でものすごく怖い顔をしている爽がいるわけないんだ。多分。
「虎。てめえよくも優衣に手を出したな」
「容赦しませんからって言ったじゃん。聞いてなかったの?」
ヤバイ。二人の空気が恐ろしいほどに冷たい。
「優衣にキスするとはこの変態男が」
「いやだな~。あんたみたいに見てるだけのストーカーじゃないからさ」