キケンな瞳に恋してる
なんか嫌だ。
優衣の肩に馴れ馴れしく触っている。
「それだけだ。じゃなあな」
俺はすぐにその場を逃げ出した。
あの雅樹君とやらは優衣のことが好きなんだ。
なんとなくそんな気がした。
いや、傍から見たら誰だってそう思うだろ。
優衣は無防備な上に鈍感だから本人は気づいてないんだ。
「はぁ」
ついついため息をついてしまった。
なんかモヤモヤする。
今日は喧嘩して帰ろう。
あいつの言う通りにはなんかしてられっかよ。