キケンな瞳に恋してる
「あのね、虎がね、私を守るためにね、」
「わかった。それ以上話すな」
優衣は必死に虎のことを説明している。
きっと虎にもわかったんだろう。
優衣が狙われると。
だから優衣を守ろうと優衣の学校に行ったんだ。
それが見つかってこんなことに。
虎には無数の痛々しい痣が体中にできていた。
虎が体をはって優衣を守った印だ。
「おー。あんなの三分で片付けたし」
「まあ、当たり前だな」
「陵さん恐すぎ」
三人が怪我一つしないで出てくる。
やっぱりこいつらすげー。