キケンな瞳に恋してる
「虎!」
私がおもいっきり大きい声を出すと、虎は振り向いてくれた。
虎の顔は痣だらけで罪悪感が込み上げてきた。
「おお。優衣じゃん。昨日は怖い思いさせて悪かったな」
「違うよ!ごめんね。私のためにこんな痣作っちゃって」
「優衣のせいじゃねえよ。俺が弱いからいけねえの」
虎・・・。優しすぎだよ。
虎が守ってくれたから私は怪我一つなかったんだよ?
「ありがとう。本当にありがとう。そしてごめんなさい」
「謝んなよ。俺はある意味今幸せだから」
「えっ?」
「今のは忘れて。これから優衣が謝る事に一回キスするからな?」