キケンな瞳に恋してる
「私は爽と同じクラスの雅だよ?忘れるなんてひどーい」
確かこんな奴クラスにいたような気がする。
あんまりよく覚えてねえけど。
「思い出してくれた?佐藤雅だよ。覚えといてね」
「ああ。わかった」
こうゆう軽い女はよく俺に近寄ってくる。
みんな俺が怖いだの言ってだんだん離れていく。
こいつもその一人なんだろう。
「ねえ、爽って高等部の松下優衣って知ってる?」
なんだ、いきなり?
なんでいきなり優衣が出てくるんだよ。
「知ってよね?だって一応家族だしね」
ズキッ
家族と言われて傷ついている俺は情けない。