キケンな瞳に恋してる


ガチャッ

屋上の扉を開けるといつもどうりの光景が俺の目に映る。
ここから高等部が見える。
まあ、屋上くらいなんだけどな。



優衣は俺に最初っから優しく接してくれた。
家族という愛を知らない俺に愛を教えてくれたのは優衣だった。



寂しいときに傍にいてくれたのも優衣だった。
苦手な奴から好きな奴に変わったのはつい最近・・・。
いや、もっと前からかもしれない。
こんな感情初めてだから。



馬鹿で運動神経が悪いくせに料理だけは上手くて毎日俺のために料理を作ってくれる。



父さんと義母は仕事があるからあまり会えなくて優衣だって寂しいくせに弱いところを見せなくて。



そんな優衣に惚れたのはいつかなんてわからねえや。







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