キケンな瞳に恋してる
食事会をかねて顔合わせみたいのをした時だった。
「遅れてわりぃ。親父。喧嘩して遅れちまったわ」
制服を着崩していて所々には血の跡があり、砂で汚れていて。
銀色の髪をした狼みたいに鋭い目つきをした男が私の前に現れた。
「この女が義姉?色気ねえな」
これが私に言ってきた最初の一声だった。
今思い帰せばかなりムカつくような内容だけど。
銀色狼は中学生だってことが後からわかった。
私はてっきり年上かと思っていた。