キケンな瞳に恋してる
ガチャッ
ホテルを出て家に帰る。
リビングに電気がついていた。
父さんか?
「あっ!爽。遅かったね」
リビングにいたのは制服に着替え、寝間着姿の優衣だった。
「待ってたのか?」
今は深夜の三時。
こんな時間まで待っていたのか?
こいつは、俺が遅くなるって言わないと待っているのか?
俺が帰ってくるまでずっと。
「お前、頭大丈夫か?深夜の三時だぞ?寝ろよ、待たなくていいんだよ」
俺がそう言うと、なんでそんなことを言うのって顔をしている。
「なんで?帰ってきて家に明かりがないなんて嫌じゃない?家に明かりがあるとホッとしない?」