キケンな瞳に恋してる
いきなり智喜が笑い出した。
カランッ
智喜が足を上げた瞬間、雅樹君とやらの方向になにかが飛んでナイフが落ちた。
「爽、今だ。行け」
「ああ。サンキュ」
俺はナイフが落ちたのを見計らって雅樹君とやらに近付き、何発か殴って気絶させた。
「優衣、大丈夫か?」
「ふぇぇん~。怖かったよぉ~」
ついに泣き出してしまった優衣。
鼻水出てるし。
まるで幼稚園児みたいに泣きじゃくる。
「泣きやめ。もうあいつはいない」
俺は優衣の頭をポンポンと叩き落ち着かせる。