思いだけでも伝えたい(短編)
「俺も神谷といると落ち着くし楽しいし、
でも今のままじゃ俺は苦しい」
向かいあったまま2人真っ赤でこんなこと言い合ってるって
って状況だけど、もうお構い無しだ。
「樋口、」
どうにでもなればいい、何かいいかけた神谷なんか無視で抱き締めた。
「やっ」
ドクンと神谷の声に俺のどこかで無茶苦茶にしたいって反応した。
「神谷、好きだ」
頷いて。
「樋口、私、返事
卒業式の時じゃ駄目かな」
…………………………………………な
「何で!?」
「や、やっぱりは恥ずかしいんだもん
こうするのも頭がついていかなくて、樋口の側にいたいけど今の私じゃ駄目な気がして」