先生と生徒 -甘イ恋ニナッタ-
暗イ空ノ下
バタンッ
冬風が肌に触れる冬の夜の街に駆け出した、
少しの期待を胸に抱いて。
辿り着いたのは、おっきなクリスマスツリーがある広場
そこに人の姿は、なかった。
階段の上からクリスマスツリーを見つめれば、無数のライトが光っている。
眩しすぎて、目を閉じれば涙溢れる。
目を開けると同時に、背中に温もりを感じた。
「美桜香、」
「なんで、追いかけるの」
「美桜香を失いたくないから、」
「そんなこと言うなら…」
「美桜香、ごめん。」
「…」
「女と一緒にいるとこ、見ちゃったんだろ?」
「うん、」
「あれは、今日サークルがあるって今朝言ったよな、」
「あ、」
「