Trust.

「えっ!?」
そう言うと、持っていた花火を落としてしまった。

やっぱり・・・初めて会話するのにロリータはまずいかぁ・・・

「ロリータ可愛い♪」
あたしが落ち込んでいると、ナナちゃんが言った。
「ほら、あたしロリータとか似合わない顔じゃん?」
「全然!絶対似合うよ!」
熱くロリータに関して語り始めるあたしに、ナナちゃんは少し驚いていたけど。

「ほんとにー?」
やさしく笑ってくれた。悪い子じゃなさそうだ。
「うんうん!じゃあ今度あたしの服貸してあげる!」

がっちり次の約束までしちゃって。
彼氏とも、倦怠期になってしまったらしく。
その理由はあえて聞かなかった。
だって、そのハナシをしているときの彼女の顔は、とても悲しそうだったから。

みんなが思うより、悪い子なんかじゃなくて。
本当は素直でいい子なんじゃないかな?
どこか、あたしと似ているなと思った・・・
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