王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~

「アユ~おはよ。廊下で直人君が呼んでるよー」


「……え?直人君が?」


昨夜と同じく机に伏せて頭を抱えていると、舞子の澄んだ高い声が振ってきた。


慌てて顔を上げると、舞子は鞄を机の横に掛けながら不敵な笑みを浮かべる。


「舞子、どうしたの?」


「小野君に直人君……アユってイケメンにモテるのね~?羨ましいこと」


「ちょっ……!そんなことないって!それに直人君はあたしのことなんて……」


「なんとも思ってないって?アユの鈍感さにさぞかし小野君も困ってるでしょうね~」


舞子はクスクスと茶化したように笑う。



< 133 / 453 >

この作品をシェア

pagetop