王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~

その時、一瞬だけ小野君の髪の毛からシャンプーの柔らかい匂いがして、あたしは頬を赤らめた。


彼女なんだから彼氏の髪の毛に触れたっていいのに。


それなのに、つい「ごめん」って謝っちゃうのは小野君にオーラがありすぎるせい。



人を寄せ付けないオーラを全身から放つ小野君に、ズカズカと近付けるほどあたしの神経は図太くない。


だけど、隙あらばまた触ってみよう。


あたしの小野君に対する熱意は日に日に増していた。






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