王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~

「あたしは小野君が好きなの」


「え?」


「何か一つでも欠けたら小野君じゃない。あたしは小野君という存在が大好きなんだ。顔も性格も全部含めて。だからどこが好きか選べないんだ」


「そういうことか。自分の首絞めちゃったな」


「ごめんね……」


一瞬、あたしと直人君の間に冷たい空気が流れる。


「姫川さんが謝ることじゃないよ」


直人君の優しい微笑みに胸が締め付けられるのを感じ、あたしは足元に視線を落とした。






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