王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「本当にありがとう」
「何か困ったことがあったらいつでも相談して。じゃあ、また」
「……あの!直人君……」
家の前に着き、くるっと背中を向けた直人君を呼びとめる。
「あのね……あたし……」
直人君に自分の気持ちを伝えようと思った。
あたしの目には小野君しか映らないということも。
直人君の気持ちには応えられないということも。
ちゃんと伝えておいた方がいいと思った。