王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「もしかして、ストーカー?」
昨日下駄箱に入っていた手紙を見せると、舞子は顔を歪める。
「それが全然分からないんだ……」
「この話を知ってるのってあたし以外に誰かいる?」
「舞子と直人君だけだよ」
「あらまぁ、いつの間にそんなに仲良くなったの?」
「べ、別にそんなんじゃないよ!!」
からかい口調でニヤッと笑う舞子に、あたしは全力で否定した。
「でもさ、一刻も早くその気持ち悪いストーカーを探し出さなきゃね。あたしも協力するから」
「ありがとう。心強いよ」
「大船に乗った気持ちで舞子様に任せなさい!」
舞子は自分の胸を叩いて、満足げに鼻を鳴らした。