王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「……――小野君!!ちょっと待って!!」
名前を呼んでも小野君は振り返ってくれない。
仕方なく前に回り込んで行く手を塞ぐと、小野君はピタリと足をとめた。
そして、あたしを冷たい目で見下ろした。
「何で俺に言わなかった」
「……え?」
「お前がいざっていうときに頼るのはあいつなのかよ」
「違うよ!それは誤解だよ」
あたしが慌てて否定すると、小野君は顔をしかめた。