王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「あたし小野君に迷惑かけたくなかったの……」
「迷惑ってなんだよ。迷惑かどうかは俺が決める。お前が決めることじゃない」
「……そうだよね……ごめん」
何を言っても今は火に油を注ぐことになってしまうかもしれない。
「本当にごめんね……」
視線を足元に落として謝ると小野君は、
「もういい、好きにしろ。お前と飯田がどんな関係でも俺には関係ない」
吐き捨てるようにそう言うと、あたしの横を通り過ぎて行った。