王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「だから、お前は何も考えずに俺のそばにいればいいんだよ。飯田でも他の男でもなく俺の隣にだ」
照れることもなくサラッと甘い言葉を口にした小野君に、胸がキュンっと高鳴る。
小野君はあたしの心をかき乱す名人でもあるけれど、喜ばせる名人でもある。
「小野君……あたし勘違いしてたよ……」
勝手に誤解して疑って。
「本当にごめんね……」
小さく謝ると小野君はわずかに目を細めて、あたしの顔を覗き込む。