王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
あたしは舞子になれそうにない。
直人君の言葉に衝撃を受け、確証もないまま布団の中であらぬ妄想をして泣きベソをかいた。
小野君に聞くこともできず二、三日まともに食事が喉を通らなかった。
「電話してみようかな……」
携帯を手に数分悩むと、あたしはリダイヤルから小野君の名前を探した。
「……もうどうにでもなれ!!」
そして勢いに任せて親指でボタンを押した。