王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~

「小野君、遅いなぁ……」


時間を確認してあたしはハァと息を吐く。


約束の時間からもう1時間近く経過しようとしている。


もしかしたら小野君は約束を忘れてしまったのかもしれない。


辺りはすでに陽が落ちて真っ暗で。


目の前を腕を絡めて通り過ぎて行ったカップルの幸せそうな姿に、あたしは再び溜息をついた。







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