王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「……――おい、起きろ!!」
「……ん……何……?」
激しく体を揺すられて目を覚ますと、辺りはもう真っ暗だった。
昼間は太陽の光で暖かかったのに今は寒いくらいだ。
「これ見ろよ」
両手を擦り合わせていると、小野君が携帯画面をあたしの目の前に差し出した。
【18時24分】
「あれ……?バスって確か……」
「17時だ。お前まで寝てどうすんだよ」
「嘘……どうしよう……」
以前にもこんなことがあった。
その日は授業をさぼるだけで済んだけど、今日はそうもいかない。