王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
部屋の中はあたしの想像をはるかに超えていた。
大きな最新式の液晶型テレビにダブルベッド。
小さなテーブルに二人で座るには十分すぎるほどのソファ。
お風呂はジェットバス仕様で、旅行にでも来たような気持ちになった。
すると突然、小野君があたしを指差しながらこう言った。
「お前、それ早く脱げ。全部透けてる」
全部透けてる……?
「……え?……やっ!!」
小野君の視線の先を目で追い、あたしは胸を両手で隠した。
「いつから……気付いてたの?」
「この部屋に入った時から」
雨でTシャツが肌に張り付き、ピンク色のブラジャーが柄までハッキリと分かるほど見事に透けていた。