王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「先に入れ」
「ありがとう」
慣れた様子でバスタブにお湯を張ってくれた小野君に感謝しつつ、少しだけ複雑な気持ちになった。
小野君は何人の女の子とこういう場所へ来たんだろう。
見たこともない女の子の影が頭に浮かび、それを振り切るようにあたしはバスルームに飛び込んだ。
濡れて肌に張り付く服を全て脱ぎ捨ててバスタブに浸かる。
冷え切っていた体が徐々に温まりあたしは顎までお湯に浸かった。