王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~

「腹減った」


小野君のそんな一言で、あたしは部屋に備え付けられていたポットでお湯を沸かした。


ラブホテルにカップラーメンがあるなんて知らなかった。


それに、カップラーメンが一つ300円もするなんてボッタくりも良いところだ。


あたしと小野君は出来上がったカップラーメンを食べて空腹を満たした。


「小野君、テレビでも見る?」


「お前の好きにしろよ」


小野君の態度がおかしいことに気付いたのは、カップラーメンを食べ終えてしばらくしてからのことだった。
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