王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~

「俺の理性が失われる前に、早くソファに戻れ」


「理性?何かよく分かんないよ」


「俺は男、お前は女。ここはラブホテル。いいからさっさと戻れ」


「……あ……そういうことか」


何となく小野君の言いたいことは伝わってきた。


小野君は、男の欲求を我慢していたのかもしれない。



「エヘヘ。小野君もあたしを女として意識してくれてたんだね?なんか嬉しいなぁ」


「あっちに行けって言ってんのが聞こえねぇのかよ」


小野君はスッと立ち上がると、あたしの腕を掴んでソファーまで引っ張っていこうとする。




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