王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~

「……んっ」


小野君とのキスは心地よくて温かくて幸せな気持ちになる。


でも、唇の隙間から小野君の舌が割り込んできた時には、もうそんなことを感じる余裕はなくなっていた。


「やっ……!」


「動くな」


首を舐められて思わず身をよじると、手首を掴まれて動きを拘束される。


バスローブの中にその長い指が差しこまれるのにそう時間はかからなかった。


小野君の指先は、器用にあたしの体の上を這う。


「やっ……ぁ……」


お腹をつたう小野君の指先に思わず声を上げると、小野君の指は胸に到達する寸前でぴたりと止まった。
< 380 / 453 >

この作品をシェア

pagetop