王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「昨日のHRで担任が言ってたの。これからは出来るだけ一人で帰らないようにって。それを小野君も聞いてたんじゃない?」
「……そうなのかな?」
もしそうだとしたら、ものすごく嬉しいけど偶然ってこともありうる。
それに、小野君は基本的に気まぐれだ。
だって、昨日の夜……あたしの腰を掴んで……
って、そこは思い出しちゃダメだ!!
あの時のことを思い出すと、どうしても顔がニヤけてしまう。
「小野君って誰に対しても興味なさそうだけど、アユだけは特別みたいね」
舞子は長い髪を手グシで整えながらふっと優しく微笑む。