王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~

……――


陽が暮れた頃、父と母は揃って帰宅した。


玄関先まで出迎えにいったあたしは、思わず首を傾げた。


「おかえり。大荷物だけど、どこいってたの?」


二人の両手には大きな紙袋が握られていて。


そんなあたしを見て、父は開口一番こう言い放った。



「実はな、家を買うことにしたんだ!!」


「……え、ちょっと待って……?意味がよく分かんない」


自信たっぷりの表情で胸を張る父に思わず唖然とする。



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