王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「あたし……、小野君にあんなひどいこと……」


「だから何とも思ってないって言ってんだろ。言いたいことは言えっていったのは俺だ」


「でも……」


「黙れ」


低い声と同時に唇を塞がれ、言葉を遮られる。

そのキスは今までのどんなキスよりも優しくて温かかった。


「俺はお前のことを嫌いになったりしない」


唇が離れ互いの視線が絡み合うと、茶色い瞳にあたしの姿が映り込んだ。
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