王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「来週からは学校にもまじめにいく。バイトも週2にする。お前の話も聞く。昼飯も一緒に食う。バイトがない日は一緒に帰る。分かったか?」
「……小野君……」
小野君の言葉に胸が熱くなり、再び目頭に薄らと涙が滲む。
「俺はこの後、用があんだよ。いつまでも泣いてると置いてくぞ」
小野君はちゃんと考えてくれたんだ。
いつだってそうだもん。小野君は、ちゃんとあたしの願いを受け入れてくれる。
それなのに、一方的に怒って……あたし、バカみたいだ。
「小野君のせいだもん……。嬉しくて涙が出ちゃうんだもん……」
「そんなの知るか」
ふんっと鼻で笑うと、小野君は「帰るぞ」そう言ってあたしの手を握った。