王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「は?」
不思議そうに辞書を覗き込んだ小野君は、すぐさま眉間に皺を寄せた。
「これは俺のことじゃなくてお前のことだろ?」
「へ?どういう意味?」
「……別に」
小野君はそれ以上何も言おうとはしなかった。
「あたしは小野君に、いつも胸が張り裂けそうな思いさせられてるよ」
「は?」
「小野君の言葉も表情も仕草も全部。小野君があたしの隣にいる限り永遠に続くと思う」
「意味わかんねぇよ」
小野君は金色の髪に指を通しながら興味無さそうに呟く。