王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「小野君のパシリも悪くないよ?」
カレーパンももらえたし。
あたしは首をブンブンと横に振って否定する。
小野君には秘密だけど、転校初日、あたしは小野君に淡い恋心を抱いた。
教室に入った瞬間、窓際の席に座って窓の外をボーっと眺めていた小野君にあたしはすぐに釘付けになった。
見るからに悪そうなオーラを放っている小野君。
ずっと不良は苦手だったのに、彼は違った。
彼と話してみたい。
彼に触れてみたい。
あたしはあの時確かにそう思った。
そして、小野君の彼女になれた今もその気持ちは変わらない。
ううん、付き合う前以上に、小野君への想いは募っていくばかりだ。