のこりもの同盟
だからこそ高校ではそうなるまいと真面目一貫でいくことにした。そしたら校則が緩く、どちらかと言えば派手ではっちゃけた人達の多いこの学校で浮いた。
・・・正確に言えば真面目そうだから浮いた、というわけではない。真面目にやっている人が忌み嫌われるなんて可笑しいにも程がある。
まあ、その・・・なんて言うか・・・クラスのリーダー格に『おい小高ー!お前待ち受けどんなんにしてんだ?』と聞かれ見せた待ち受けというのが…水に濡れ透けた制服を着た女の子がみ、淫らというか危ない格好になっているというものだった。も、もちろん俺が設定したわけじゃない!やったのは姉貴なんだ。
姉貴が前日の夜に悪戯で設定したのだが、友達から電話やメールがくることもないし時間は時計見るので朝わざわざ携帯を確認することのない俺は、そんな悪戯が仕掛けられているなんて露知らず・・・見せてしまったのだ。
まあクラスのリーダー格というのは顔が広いもので、早速その日から『H組の小高渉は大人しい顔して、・・・。』という噂が学年中に流れた。先生達の間では影の薄い生徒だったが、生徒間では有名人になった。
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