のこりもの同盟
俺は手短に“自己紹介”を終わらせてそそくさと自分の席に戻った。
周りではまだひそひそと話す声が聞こえる。

別に良いけどさ。

自分の番も終わり特にやることのない俺は机に突っ伏して眠ることにした。
“自己紹介”なんて聞いていなくたって一年も一緒のクラスなら嫌でも名前は覚えるだろうし、別にクラスの人のことなんて知りたいと思わない…。うん、思わない。
俺がすっかり“自分の世界”に入り込んでいた時、また周りから笑い声や何かを話す声が聞こえてきた。
な、なんだ?また俺の事か?きっと“自己紹介”中に寝てなんているから誰かが『おい見てみろよ。あいつ寝てるぜ』と周りの生徒に言ったんだろう。
一旦俺は体を起こした。
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