空と君へ…

笑わない天使

「―…ん…朝…?」

気がついたら朝になってた。

どうやら泣き疲れてそのまま寝ちゃったみたい。

…制服、着なきゃ。

ゆっくり立ち上がり、ゆっくりと制服に腕を通す。

時計を見たら、遅刻ギリギリの時間で…。

それでも急ぎはせず、ただゆっくり歩いた。

見慣れた景色を確かめるように…。

―――……

ガラッ
「………」

授業中だったのか…。

注目されてる。

「宮下!!お前はまた遅刻かぁ!!」

「……唾、飛んでる」

「ブチッ」

…先生、キレた。

「宮下ぁぁあぁ!!」
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